ラジオ高崎で放送中のMusique Sans Frontiere。番組の料理コーナーのために料理写真をこちらに投稿します。
2021年11月第一週は中東の蜂蜜です。
トルコの蜂蜜
意外かもしれないが、トルコの蜂蜜は年間11万トン以上の生産で、中国に次いで世界第二位。トルコでは9000年前の遺跡の壁にハチの巣が描かれていたことから、人々が蜂蜜を利用していたとされる。現在も年間消費量は日本人の三倍以上。町の市場には蜂蜜専門店が存在する。








トルコの松の木の蜂蜜、甘露蜜の生産は全世界の95%を占めている。しかし、今年8月にトルコ南部の沿岸部で大規模な山火事が相次いで発生し、松の森林が消失し、地元の重要な産業だった養蜂業に壊滅的な被害がおきてしまった。地域の森の生態系が戻り、蜂が戻ってくるまで50年以上もかかると言われている。
イスラエルの蜂蜜
イスラエルは年間第62位(日本は66位)ながら、上質な蜂蜜が特産物として世界に輸出されている。
旧約聖書によると、モーゼが率いたイスラエルの民は、神が約束した地カナン(ヨルダン川と死海の間の土地)を「乳と蜜の流れる地」と呼んだ。実際に約3000年前の遺跡から世界最古の養蜂場の跡が発掘されている。
またパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区の丘陵地帯では、養蜂は多くの女性たちにとって大きな収入源になっている。
