https://www.kickstarter.com/projects/356092176/constantly-flying-a-film-about-baba-zula?ref=project_link
今年は例年以上に海外プレス担当者が能力不足で、当日になっても申しこんだアーティストへのインタビューの時間や場所、ラジオ用の録音の許諾も伝わってこなかった。まあ、そんなのはいつものこと。そちらで仕切れないなら、こちらは知り合いのエージェントを通して連絡するか、facebookやtwitterなどを通じてアーティスト本人に直接連絡を取ればいいだけだ。中東音楽を取り巻く世界は狭いのだ。
というわけでまずは夕方にイタリアのGigi Masinのライヴ会場Bezirhaneへ。中に入るとGigi 本人が座っていて、「インタビュー?そんなこと聞いてないよ。でも、日本のラジオのためならもちろん好きに録音してくれよ、日本は大好きな国だから!」と。
BezirhaneではTSU!として出演するHakan&Aylin夫妻に再会。Gigiに続いてTSU!の演奏も聞きたかったが、別の会場へと、女性金管楽器Yazz Ahmedを聞きに行く。彼女のことはラジオでも既に紹介していたが、アラブ音楽を取り入れたUKジャズ。ヴィブラフォンとトランペットの組合せがクール。ジャズらしく、アルバムの曲はその場で再解釈され、自由に膨らんでいる。出発直前に某ジャズフェスのプロデューサーと打ち合わせし、僕の一押しはヤズ・アフメドです!と伝えておいたが、その読みに間違いはなかった!
夜、メイン会場のPeril Ozanlarに到着。islandmanやBaBa ZuLaのインタビュー時間のためにマネージャーのアフメトジャンに電話すると、なんとメインステージの上で共同経営者のセルハンと二人でDJしていた! ハハハ!
メイン会場では、J-WAVEの僕の番組Oriental Music Showで何度も紹介してきたイスタンブルの民族派スローテクノバンド、islandmanがスタート。Voodoohopなど南米の民族派スローテクノと共通する2020年代型ワールドミュージック。
そして隣の小ステージではUKのFlamingods。ヴォーカルのカマルはタイのモーラムの楽器エレクトリックピンを弾きながら歌う。頭にはモロッコのグナワが被る子安貝の帽子。メンバーにはバーレーン系のカマルのほか、南アジア系、アフリカ系、アイルランド系? まさに現代のロンドンらしい多文化サイケデリックロック!
楽屋にBaBa ZuLaに再会し、Flamingodsにインタビュー。
その後、一年ぶりにGaye Su Akyol、BaBa ZuLaを堪能し、3時にホテルの部屋に戻る。