ナーシク二日目はGrape Countyをチェックアウトし、この春にオープン予定のヨーガ・リゾートVivedaに案内される。エコリゾートにしろ、ヨーガリゾートにしろ、マハーラーシュトラ州は次の観光の目玉となるものを本気でバブリーに力を入れて推し進めていることが伝わる。ギラギラしたスーツのオッサンたちが「オーム」とか「メディテーション」とか「オーガニック」とか言ってるのは、IT系とニューエイジが一緒くたになった米西海岸と近い感じなのかな?
ナーシクはヒンドゥー教の聖地でもあり、トリムバケシュワル寺院やゴーダワリー川は12年に一度のクンブメーラーの場所としても知られている。お昼前にトリムバケシュワル寺院と参道を観光。寺院など高い建物の背景にそびえる台形の山々は、ここがデカン高原であることを思い出させる。
午後、本日の宿Express Innに到着すると、マハーラーシュトラ州の伝統音楽と舞踊で盛大に迎えられる。宿を一通り案内され、昼食。
ナーシクはインド造幣局がある場所でもあり、川の底からは古代の貨幣が発掘されている。
夕方、ホテルの近くの山の中腹に登り、仏教遺跡パンデーワ石窟を観光。そして午後6時前に、僕にとって今回の出張のメインイベントであるSula Vineyardsにやっと到着。
ちょうど葡萄の収穫の季節で、週末にはSULAFESTという祭りが開かれていた。
ワイン畑を撮影し、その後にワイン工場を見せてもらう。そして2階のテラス席でスパークリング、白、赤、デザートワインの7種類のワインのテースティング。昨年9月のイスラエルで四ヶ所のワイナリー訪問でテースティングの際に飲んでしまい、体調を崩していたので、今回は口に含んで味わったら、すぐに吐き出すようにした。Sulaの白、そしてデザートワインが美味しいことが知っていたが、赤のクオリティーの高さにびっくりした。フランスのオーク樽で一年半以上寝かせたカベルネソーヴィニヨン「Rasa」は本当にマイルドで複雑な味。荷物が重くなってきていたので、とりあえず三本だけ購入した。
帰り道、ナーシク旧市街のシヴァ寺院、そしてクンブメーラーの場所ゴーダワリー川に寄り、ホテルへ到着。夕食は会議室で、観光局の偉い人達と会食、そして終わらぬ記念撮影会……