そして初の出張メイハネ関西ツアー二日目は神戸のNomadikaにて。
お店に着いて、広い店内、厨房としっかり作り込まれたメニューにびっくり。奥にはワインカーブまである!
午前中からマネージャーのテリーさん、シェフの宮田さんや三人の女性たちと料理を仕込み始める。皆さん手際が良いのと、シェフによる事前の仕込みがバッチリで、午後三時のまかない時までに料理の目処が立った。初めての場所はとまどう事が多いのだが、Nomadikaは今までで一番スムースに出来た。5時前から20分ほど昼寝した。さすがに二日連続のメイハネは身体にこたえる。
6時すぎに出来上がった料理を盛り付け、後はお客さんを待つばかり。この日は肌寒く、ちょっと雨も降った。東北地方では雪も降るような天気で、神戸も当然冷え込む。そして月曜日。それでも40名近いお客さんが来てくれた。21年ぶりに再会した旅仲間、前日に続いて来てくれたお二方、滋賀県のインディーズ農家Zund耕園夫婦。僕のMEYHANE TABLEを買って、友人たちと中東料理でホームパーティーをしていたが、僕の作る味を確かめにきたという女性三人ほか。
15分で前菜が無くなった大阪と違い、神戸は前菜がなかなか終わらず、美味く作れなかったのかなとちょっと心配したが、最終的にはメインもデザートも全てなくなり、作った甲斐がありました。
初めてのお店で、40名規模で、トラブルが全くなく、料理だけでなく、イベントの進行まで全てがスムースに行けた。
これはほぼ全てお店スタッフのおかげなんだけど、僕側から見ても、これまで色んな土地の色んな条件の場所で出張メイハネを行ってきた、その積み重ねが良い形で結実したんだなあ。このイベントの主役である料理も、今回はベスト3に入る出来だった。昨夜は出張メイハネ第二期の完成形だったかもしれない(「MEYAHANE TABLE」以前を第一期と考えて)。
Nomadikaはまったく初めてのお店なのに、出張メイハネの本拠地にさせていただいている渋谷Cafe Bohemiaで行っているのとまるで同じように、全てをスムースに行えた。
昨年5月に刊行した「MEYAHANE TABLE 家メイハネで中東料理パーティー」以降、続けてきた出張メイハネ全国めぐり。ここにきてやっと初の関西2daysまでたどり着いた。そして、ついにはこの仕事の標準化も出来たのだろう。その上、どこのお店の方にも「また次回やりましょう!」と言っていただいている。
それでも、来年は次のステップを踏みだそう。一旦自宅にこもって、「MEYAHANE TABLE」を出す以前の自分に立ち返って、この二年ほどの中東諸国取材でインプットしてきた新たな中東料理を自分の血肉化する作業が必要だ。そして、それを元に「MEYAHANE TABLE」第二弾を作ろう。