旅行記
Travelog

インド旅行記・カルカッタ編 1

 1月10日から2月10日までカルカッタから西のラージャスタン州を旅してきた。約6年ぶりの北インド。去年一昨年と南インドを旅してきてインドとは思えない快適さと、食事のおいしさにすっかりはまっていたのだが、楽してばかりもつまらない、ええいこの際北にも行ってしまえと、無理矢理1月仕事を休んで、タイ航空でカルカッタへ向かう。
 バンコク行きの飛行機はみんなバカンスモードで浮かれまくっていた。みんな酒がんがん飲みまくって、わいわい楽しそう。「北海道行くつもりだったけど、値段が安いからタイにしちゃったの〜」とうれしそうに話すお姉さんたち。なんだか悲壮な覚悟でいるのは私たちくらい? 以前に一度北インドは行ってたけど、長い旅の終わりで疲れ果てて、ヴァラナシとゴアで沈没してただけだから、まともに旅行してたとはいいがたい。今回は移動もいっぱいあるし、久々の長旅で体力の衰えも気になるところ。果たしてどうなることやら.....。

 バンコクからカルカッタ行きの飛行機に乗り換えるため7時間待ち。ドンムアン空港に降り立ったのも実に5年ぶり、あまりの変貌ぶりに驚く。延々と連なる免税店、あか抜けたディスプレイで購買意欲をそそる商品の数々、闊歩する浮かれ観光客の群れ。タイ人旅行者も多い、しかも彼らもこぎれいなんだ。ここ数年でものすごい変わってるんだなこの国は、ちょっと前まではややどんくさいアジアの空港だったのに。鮮やかな南国の色彩に心を刺激されすっかりうきうきしてきた。しかし、全くもってこの消費者意欲をそそるファンシーな商品を目の前にしていると、何を好き好んで我々はインドへ行こうとしているのだろうと、ふと疑問が湧いてくる。
 それでも免税店はちょっと見ていると飽きてきた。この空港は免税店はいっぱいあるくせに、旅行者が座って休む場所が妙に少ない気がする、それだけがんがん買い物しろってことか。うろうろしていると奥の方に静かなラウンジバーを発見。ジュースが102Bもするが、何時間でも居座れるし、ソファもゆったりしていて何より静かで涼しい。トイレもきれいだし、長い待ち時間をつぶすにはかなり使えるよ!でも、昔は死んでもこういう金の使い方はしなかった、以前はまだ体力があったので空港のイスでも十分我慢できたんだ。今では金を積んででも体力の無駄な消耗は避けたくなったのだ。


thaiair


 深夜1時過ぎ、ようやくカルカッタの空港へたどり着いた。うう〜んドンムアン空港から一転してものすごい変わりよう。ひどい、あまりにもしみったれすぎている。うすぐらく、閑散としていて、しかも1時間遅れたせいで、入国のホールのドアが閉まっており、乗客みんなでドアをどんどんたたいて、係員を呼ぶ始末。免税店もくすんだ蛍光灯の下でほこりをかぶった酒とタバコの箱が点々と隙間だらけにおいてあるだけ。
 しかし、以前にくらべてずいぶんきれいになったという話どおり、空港で寝ている人もいないし、(外にはいたけど)群がる客引きも少なく、プリペイドタクシーでさくさくホテルに連れて行ってもらう。街は真っ暗で、くたびれている、時々誰かがたき火をしているらしく、赤い炎がぼんやりと浮かびあがる。予約していたホテルVIP INTERNATIONALは想像してたのよりう〜んと薄汚れて、暗くじめっとしている。(のちに街全体が薄汚れて暗くじめっとしていることに気づく)。通された部屋は窓も小さく消毒液のにおいがぷんぷんしている。これで1500rp(3750円)とは高いではないか。鞄を運んでくれたボーイにチップを渡そうとすると、「いりません」と一言。 おおこれはなんと感心なやつ。と思いきや「そのかわり日本のお金を記念にいただけませんか?」というので10円を渡そうとすると、「いえいえコインではなくてお札が欲しいのです」だって。こいつ日本円の札が最低でも8ドルすること知ってて言ってるな、もちろん当然やらない。10円玉でお引き取り願った。苦笑。でもきっと、時々正直にあげる人が10人に1人くらいいるんだろうなあ。


免税店


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