若山ゆりこの近況
Yuriko's News

2003/12/18

 気が付くとあっと言う間に12月です。更新してなくてごめんなさい。先月は何かと忙しく、バタバタしていました。忙しいのはいいことですが、家に籠もりっぱなしで、ホントからだ動かさなくなちゃって・・、しかも食べる量が変わらないので体調がすぐれません。まあ、毎年のことですが。でもいいのです、もうすぐインドに行くから。そこではヘルシーなノンアルコール、ベジタリアンライフ。しかも一度はお腹を壊すから、これで帳消しと目論んでいます。

  しかし11月は私にも記念すべきイベントがありました。それはベリーダンスの発表会!人前で踊るなんて私的には大事件なんだな〜。なにしろ、習い始めた頃は恥ずかしすぎて鏡の中の自分を直視できなかったくらいで、それがもう今では全然平気。「結構うまくなったかも」なんてウットリ見れちゃうんだから人間変われるものですね。それでもさすがに1人で踊る勇気はなくて、グループでちょこっと踊らせていただきました。しかし、昔からそういう性格だったんだけど、いざハレの舞台に立つということになると急に、やる気がなくちゃうんですよ私って。要するに逃げ腰になるというか。テストの前に漫画が妙に読みたくなって、いざ、終わると別にそれほど読みたくなくなるというあの状態です。その時も、仕事が詰まっていたのと、急に無性に絵が描きたくなって、「私の本業は絵を描くことなんだから、踊ってる場合じゃないのよ!」とか思っちゃって、練習も全然しなかったわけです。で、このサイトに更新しようと思って描きためてたんだけど、それから随分経つのに、まだ結局アップできていないという。バカですね。(でもそのうちアップします)。まあ、テスト前に読む漫画ほど楽しいものはないので、それはそれでいいんですけど。
 でも自分が上手く踊れたとか云々よりも、発表会前のあの楽屋裏のばたばたした雰囲気が、新鮮で楽しかったです。会場に入った瞬間漂う華やかな雰囲気にくらくらしてちゃって。衣装の鮮やかな色がぱっと目に飛び込んできて、みんないつもより格段にキレイにメイクしてるし、身繕いにかける情熱がいつもより数倍のテンションでぶわ〜っとあたりを取り巻いているという。そうですよ、ダンサーですからね、ダンサー!自分を見せるのが仕事なワケで、本気の人は気迫が違うんです。それにすっかり圧倒されちゃって、舞い上がってしまった。自分が踊ったのより強烈な印象だったかも、あの雰囲気、結構くせになりそうです。


安東ウメ子「ウポポ・サンケ」


 さて、発表会が終わってすぐに、久しぶりに実家の北海道に帰ってきました。札幌はもう雪で真っ白ですが太平洋側の釧路は雪が遅く、枯れた草と、葉の落ちた枝だけの木が連なる山の冬景色。寒い日は枝に霜が降りて白くなるという、昔はおなじみの風景も久しぶりだと妙に情緒があります。
 最近アイヌ人歌手安東ウメ子さんの素晴らしい新作「ウポポサンケ」が出ましたが、彼女の作品に出会って急にアイヌのことに興味を持った私の気を遣って、両親がわざわざ阿寒湖畔で行われている、アイヌの歌と踊りのイベントに連れて行ってくれました。観光客用の、まあバリ島とかでやってる感じの、アイヌ版なんですけど。時間も夜8時半、しかも野外!これが熱帯なら気持ちいいところなんですが12月の北海道ですからね。当日はマイナス12度ですよ。さすがに真冬は寒すぎるんで、この日で今年はおしまいだということで、結構人も集まっていました。上演時間も30分と短いのですが、寒いから充分。これ以上やると凍えるって。歌と、手拍子、かけ声に合わせて、剣の舞、女性が髪をぶんぶん振り乱す踊り、馬の踊りなどを見せてくれたのですが、当たり前だけど、おおっウメ子さんと同じ歌い方だ!と妙に感動したりして。初めて、ウメ子さんの歌に出会ったときすごく印象が強かったのは、何処でも聴いたことのない不思議な美意識を持った声でした。歌い上げるでもなく、白鳥の鳴き声のように、時にはたどたどしいように聞こえる、一瞬上手いのかヘタなのかよくわからないような、でも妙に味わいがあって、心に染みるんです。コブシとはぜんぜん違う、情念みたいなものも感じない。どちらかというと自然の中に溶けていってしまいそうな歌。そんな歌が日本にあるとは、しかも自分の生まれ育った土地にあるとは思ってもみなかったのです。大抵の北海道の人はそうだと思うけど、普通に生活していてアイヌの人の歌を聴く機会なんてほとんどないのです。民謡だってほとんど聴かないわけですから。
 興味を持った方は上のサイトのリンクから試聴出来ますよ。

アイヌのおみやげ物屋


 ウメ子さんのことはもう10年くらい前に幕別町の教育委員会が出してる、かなりお勉強っぽい作品で知ったのですですが。それは夫に気を利かせて、私の両親が取り寄せて送ってくれたもので、声は素敵だけど普段聴くにはあまりにも地味すぎると、思ってしました。が数年後OKIさんのプロデュースによる「イフンケ」で再びウメ子さんに出会い、あっこんなにイイ作品を作ったのか!とうれしくなってしまいました。しかも、今月出た「ウポポ・サンケ」はさらに素晴らしくて、どう素晴らしいのかはプロの夫にまかせますが、絶妙なバランスの上にウメ子さんの声がキラキラ輝いています。
 文化を理解しましょうとか、アイヌ云々ということを超えて、聴いてる側としては今聴く音楽として魅力的かどうかってことが一番大切で、でも結局そういう強度を持つことが、外部の人が興味を持つ一番の窓口になってゆくんだなということが妙に納得される作品です。理屈だけじゃ人は付いていかないってことですね。


アイヌの舞台


 それにしても、ウメ子さんの新作記念のイベントを2週間ほど前に東京で聴いて、またこうして、実際に自分の馴染んだ土地で同じ歌を聴くのは不思議な気分で、やっぱ本当にこういう歌だったんだな〜と素朴に感動してしましました。隣に座っていた多分、内地からの観光客も「日本じゃないみたいだね〜、不思議な世界に飛ばされる」と話していました。それにしてもシバれました・・。
 今年は年末は日本にいて、年明けからインドに行きます、その前にまた一度更新したいです。久しぶりの日本の大晦日どうやって過ごそうかと考えていたら、なんとサラームがGRASS ROOTSでDJ決定!  コテコテのボリウッド&ベリーダンスで年越ししたい人は是非どうぞ!