エキゾな小部屋
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2003/9/17

ベリーダンスを習う



ベリーダンスを習う


 今年の2月から年甲斐もなくベリーダンスを習っているのです。これがかなり楽しくてハマっているのです。何より自分がダンスを習っているということ自体がうれしくて仕方ない、というのも私は子供の頃から体育の時間は地獄以外の何者でもなかったほどの運動音痴なのです。いまだに逆上がりできませんからね。バレーボールとかの団体競技では、気の強い体育会系女子にいっつも怒られて小さくなっていたという暗〜い思い出もあるし、そういうわけで身体を動かすことを長らく人生から除外してきたのです。でもさすがに年をとってくると、あの忌まわしい「体育」と身体を動かすというのは別ものだとわかってきたし、クラブやレイヴに通っているうちに踊る快楽に開眼してしまったし、何より運動不足も気になりだした。身体を動かすのがヘタでも、やっぱり身体を動かすのは楽しいんですよね。楽しくないのは、優劣をつけられたり、しかられたりするからなんですよね。   

 で、2,3年前からレイヴとかで踊りながら、「あ〜踊るのは楽しいな。どうせならちょっと鍛えてキレイに踊れるようになりたいものだ。」と思っていたのですが、長らく怖じ気づいていたのは、ダンス教室=体育会系の気の強い女の戦いが繰り広げられる場所、というイメージかくっきりはりついていたからなのです。体育の時間の恐怖が甦ってくるのであります。それにダンスといっても音楽にはこだわりたい私は、エアロビとかジャズダンスじゃ好みにあわないし、かといってインド舞踏は難しすぎるし、フラメンコもそれほど好きな音楽じゃないしな〜と、あれこれ悩んでいたわけです。  

 そんなある日、とある集まりで偶然、ディジェリドゥ奏者GOROさんの奥様、ミシャールが主宰しているベリーダンス教室の生徒さんのKさんとお会いして、その時ふと、そうだ、ベリーダンスがいいじゃないか!とほとんど衝動的に習うことを決めてしまったのです。なによりKさんががキッツい体育会系のキャラじゃなくて、サッパリした感じのシャンティな雰囲気だったので、ここならいけるんじゃないかと思ったわけですが、この直感は外れていませんでした。  

 しかし、レッスンの初日は私にとっては衝撃的でした。今はもう慣れっこで何とも思わないのですが、みんなお腹出してうねうねと妖艶に踊っている姿を前に足がすくんでしまったのです。こ、これはあまりに自分のキャラと違いすぎるんじゃないか・・と。まあ、ホント物心ついてから自分の身体を通して自己表現するななんてついぞやったことのない人間だし、身体を動かすのが苦手な反動で、本ばっかり読んで自意識過剰気味の性格になっているわけで、もう鏡の中の自分を恥ずかしくて直視できない(今でもあんまりできませんが)。途中で帰ろうかと何度思ったことか。ダンス習おうなんてうっとりした私が甘かったのよ〜、と、冷や汗たらたらの1時間でした。しかも、最後に先生が「みなさん思い思いのポーズをとって、鏡の中の自分をしっかり見てくださいね」と言うではありませんか、「そんな恥ずかしいことできません!」と心の中で悲鳴をあげつつ、そそくさとへっぴり腰でポーズをとって逃げるように帰ってきたのでした。  

 でも、家に帰って落ち着いてみると、自分のイメージとかけ離れたことをやってみるのは、それだけ新しい発見があっていいのでは、とちょっと前向きになってきました。はじめから、舞台に立とうなどと野望を描ける年齢でもないし、この運動神経では大して上手くもならんだろうし、しゃれで習ってみるのも面白いかも、大人の余裕をみせ気を取り直してしばらく通ってみることにしたのでした。(何より払ってしまった月謝が勿体なかったという話もある)  

 するとすると、2回目から段々楽しくなってきたのですよ。先生が服装で気持ちが変わるから、ちゃんとスカートをはいて踊った方がいいわよ、と言っていたので、早速ひらひらしたスカートを買って、むげん堂でサリー用のチョリ(丈の短いブラウス)もゲットし、レッスンにのぞむと、う〜ん確かに、気分が違う。かなりその気になれるかも・・フワフワのスカートがさらっと足下で広がる感触や、ヒップスカーフのコインがチャリチャリ鳴る音に何とも言えず、女の夢叶う的な満足感を得られてしまうのです。1回目とは大違いの楽しさなのです。恥ずかしいのも程度の差こそあれ、慣れの問題だったようですね〜。それに、踊る能力と、逆上がりしたり走ったりする能力はわりと別だったらしく、けっこうレッスンについていけてるところが、我ながら感動なのです。ミシャールのクラスはテクニック云々より、踊りを通して自分を表現するということを大切にしているので、ヘタでもあんまりつらくならないのがいいのです。   

 もともとアラブの音楽は大好きだし、腹を出して踊るのも慣れてしまえば格別な開放感があるのですよ。腰のあたりにたまった澱んだエネルギーがぱっと発散されてゆくようで、もともと子孫繁栄を促す踊りだったらしいですが、さもありなんという感じ。婦人科系の病気に効きそうです。中近東の女性達は、きっとみんなで集まって外では絶対見せられないようなハデハデな服を着て、こうして盛り上がって、ストレス発散してるんでしょうね。そうやって回を重ねていくうちに、以前よりマジでアラブ音楽が大好きになってきてしまった。もちろん以前から色々聴いていましたが、踊ることによって音楽との距離がせばまったような気がします。以前トルコやエジプトを旅行中、演奏聴きながら感極まって涙ぐんでるオヤジに遭遇しましたが、彼らの心境に近くなってきたわけなのです、曲によっては本当に涙しそうになりますもん、まじで。  

 そういうわけで、今の私の秘かな野望は、舞台に立つってのは道が長そうなんで、まずはトルコの居酒屋なんかで、オヤジ達にまじって、ジプシー楽団の音楽に合わせてくねくね踊りを披露することであります。ラクで酔っぱらったオヤジどもに「ジャポンヤクズ、チョクギュゼル!」なあんて言われたら楽しいだろうなあ〜なんて想像してニヤニヤしてしまうのでした。この野望は1、2年以内に実行する予定ですので、その時はもちろんご報告いたします。乞うご期待!