2002年11月7日
サラームアリクム。 久しぶりです。 先週は東京国際映画祭で「時に悲しみ、時に喜び」原題はkabhi kushi kabhie gham というインド映画を観てきました。去年の末にインドで観て以来、DVDを取り寄せ もう何度も観てるんですが、今回はシアターコクーンの大画面でしかも日本語字幕付 しょっぱなのテーマソングが流れた段階で目頭が熱くなってしまい、途中休憩を挟んで約4時間!泣きっぱなしでした。まあ父と息子の確執なんですが、 養子の長男が身分違いの娘と結婚したことで父から勘当され、 10年後に寄宿学校を卒業した弟が家庭に笑顔を取り戻すため 兄がいるロンドンに行き、身分を隠し暗躍するって話で まあ最初からハッピーエンドとわかってるんですが、いや何度観ても感動しますよ。 主役6人のオーラや豪華なダンスシーン、セット、民族衣装、 ベタベタな笑いとかもう本年度オレ内ベスト映画決定ですよ。 せっかく日本語字幕が付いたんだから一般公開してくれればいいのに。 詳しい内容は勝手にリンク張りますが http://www.kh.rim.or.jp/~bergamo/k3g/k3g.htm や http://www.ak.wakwak.com/~t.m/india/ で観て下さい。英語字幕で良かったらDVD貸しますよ。 エルスールでも4000円で売ってます。 http://www.h2.dion.ne.jp/~elsur/contents/staff/index_10.html 日本でも「ミモラ」「モンスーン・ウェディング」「マッリの種」 が公開されたけど、今年はインド映画ドハマリの一年でした。 賛否両論の「サイン」も監督はインド人ですからね。 ちなみに僕は「サイン」は大好きです。あの無駄な間やストーリーと関係ない 無駄な展開とかハリウッドらしくなくて最高です。 僕たちはいつの間にか普段ハリウッド的なリアリズムと 無駄のないシェイプアップされたストーリーこそベストだと思うよう 慣らされてるけど、あれは一つのスタイルでしかないんだよね。 イラン映画の現実と空想の境のない世界とか、タミル映画の 話の中にまた話があるような多重構造とか、ボリウッド映画の 突然舞台がエジプトのピラミッド脇に飛んでダンスシーンになったりするのを 現実的でない、ばかげているというのは、やっぱ思考が資本主義に やられてるってことなんだろうな。 ====================================== 前回のトマトソースのパスタは意外と評判が良かったですよ。 でもオレはサラームと名乗っているので誰もが知ってるような料理は 今後ともあまり紹介するつもりありませんのでよろしく。 それに人に喜んでもらうために書いてるわけではなく、 ただ単にオレの料理自慢のニュースなんで。 ただ料理の食材をどこで買えるの?という質問には喜んで答えますよ。 東京世田谷、杉並近辺に在住の方ならカルディー・コーヒーファーム。 http://www.kaldi.co.jp/ ここは東南アジアやヨーロッパ、インドなどの材料がたいてい 手に入ります。下北沢に大きい店があるのでしょっちゅう使ってます。 うちではコーヒーはここのマンデリンフレンチに決めてます。 サイト上でもショッピングできるのでチェックしてみて。 まだ使っていないのですが最近こういうサイトを見つけました。 http://www.rakuten.co.jp/indo-tei/ インド亭というサイトでここは乾燥豆類や今回のラッサムで使うタマリンドなど インドのスパイスやハーブが非常に安いです。探すのが面倒な方はここがいい でしょうね。 渋谷、新宿、池袋にある酒の「やまや」もクスクスが500gで298円、 ひよこ豆の缶詰が100円とバカ安です。いまや日本米食べるより ディチェコのパスタかクスクス食べるほうが経済的なのです。 池袋にあるパキスタン人がやってるスマイルビデオセンターも安いです。 以前も紹介しましたが、今週月曜に久々に買いだしに行って来ました。 ひよこ豆、ムング・ダル(挽き割りの緑豆)、レンズ豆を各1キロ、 ギー(精製バター)を1キロとタマリンドを500g買ってしめて3300円安い! ====================================== そんな訳で今回はスマイルビデオセンターで買ったもので作った南インドの スープ、ラッサムです。英語でペッパースープと訳すのですが、 味はトマトとタマリンドですっぱくて、大量のクミンと胡椒で香り高く辛いスープ。 似てるものと言えばトムヤンクンを相当薄くした感じかな。 南インドではご飯にかけてちょうどお茶漬けのようにして食べていました。 僕もお茶漬け状態で食べてます。 前から作りたかったのですが、タマリンドを使う習慣がなかったもので 最近になってやっと作って成功したので紹介します。 あっそうそう、タマリンドってのは東南アジア中心に使われる豆状の植物で 豆の房の中が煮たアンズみたいになっていて、酸っぱい不思議な食べ物です。 タイの東北部の煮物やマレーシアのペナンラクサなんかでも使いますが 南インドでも一般的なのです。 ラッサム 【材料・4人分】 タマリンド・50g・100ccの水に15分ほど漬けておく トマト・大1個・皮をむいてざく切り ニンニク・一個・つぶしてみじん切り 青唐辛子・一本・種を取りみじん切り 水・900cc 香菜・一把・みじん切り 塩・小さじ1と1/2 黒い粒胡椒・大さじ1 クミンシード・大さじ1 ターメリック・パウダー小さじ1 ギーまたはサラダ油・大さじ1 マスタードシード・小さじ 黒い粒胡椒・小さじ1 鷹の爪・一本・水につけて種を取っておく ムング・ダル・小さじ1 【作り方】 1.水に漬けたタマリンドをよくもみほぐし、エキスを絞り出しタマリンドジュースを作り、絞りかすは捨てておく。 2.粒胡椒とクミンシード各大さじ1をすり鉢で粉末状にすり下ろす 3.中鍋に水900cc、トマト、にんにく、青唐辛子、塩、タマリンドジュースを入れ中火にかけ沸騰したらすりつぶした胡椒とクミン、ターメリックパウダーを加え、10分ほど煮る。 4.トマトが煮くずれだしたら極弱火にして、香菜を加える。 5.小さめのフライパンにギーを入れ、中火にかけ、溶け始めたらマスタードシード、粒胡椒小さじ1と鷹の爪、ムング・ダルを加える。 6.マスタードシードがはじけだしたらそのままスープの鍋に油ごとジュッと加えてできあがり。 これはレシピ通りに作っても「本当にこれでいいのか?」と思うだけでしょうから まずは都内の南インド料理屋か我が家に来るかして、味を覚えてから作ったほうが いいでしょうね。ラッサムはこないだのインド旅行で覚えたのですが、一年前には 存在すら知らなかった料理です。でも今はこうして我が家で飲んでます。 だからこの一年後には、現時点ではまったく知らない料理を普通に食べていて、 サラーム通信でも流しているはずです。不思議なもんですね。