2002年3月25日
サラームアリクム。 (この言葉も一時期テレビでバシバシ流れてて、流行語になるかと思ったけど なりませんでしたね。まあなってもらっても困るんだけど) 冬の間は、もう10年位前からアラファト議長がかぶってるスカーフを 首に巻いてたんですが、今年は嫌でしたねえ。 「アフガン・スカーフ」とか言って渋谷で売ってるから、 ガキが同じモノ巻いてるじゃないですか。 しかも3800円も出して買ってる。 シリアでもチュニジアでも300円くらいで売ってるのに。 意味解って巻いてるのかな。オレもその辺いいかげんだけど。 パリのユダヤ人街でアレ巻いて、レストラン入ったらスゴイ顔で睨まれたし、 渋谷のトルコ料理屋でも「そんなクルド人みたいなモノ巻いちゃダメだ」と 日本語で注意されたこともある。 アレ巻いてレイヴなんか行ったら、イスラエリーのプッシャーに 殺されるかもしれんぞ。 オヤジのグチになりました。 ====================================== さて先々週、先週は国際交流基金で行われた 「映画のイスラム、イスラムの映画」特集に入り浸りでした。 15本中7本も観てしまった。インドネシアのストリート・チルドレン、 アルジェリアの部族間恋愛、シリアの不倫モノ、フィリピンの特殊部隊、 トルコの田舎ファミリードラマ、北インドの友情仁義ドラマなど 土地の文化に触れるだけでも興味深かったのですが、 一番面白かったのは1975年の内戦直前のベイルートを舞台にした ミッションスクールに通う男子中学生の話「西ベイルート」。 シリア、ヨルダン、イスラエルは行ったことがあるのですが、 レバノンは内戦が終結したばかりだったのと、ビザを取るのが面倒で 行ってないのです。 戦前のベイルートは「中東のパリ」と呼ばれていましたが、 映画を観て1975年当時の暮らしは、当時の東京とほとんど変わらない程 先進国でしたよ。主人公の母親は弁護士で父親もインテリ、 家族は誰もモスクなんて行かないし、主人公はコーランも読んだことがない。 誰もベールなんかかぶってないし、普段は西洋のロックを聞いてる。 それがある日を境に市を東西に分ける宗教戦争に陥っていく。 主人公の友人は親からモスクに行けと言われ、クリスチャンの友人とは 付き合わなくなる。ボスニア=ヘルツェゴビナもこんな案配だったのでしょうが、 自分達と同じような生活水準(先進国)の人々がある日突然戦争に巻き込まれる って妙にリアルですよ。アルジェリアの部族間皆殺しとか、 自分から遠い世界で、やりたきゃ勝手にどうぞって感じですが。 この映画は監督がタランティーノの助手だったせいか、 DVDがUKで買えそうです。 それからゴールデン・ウィークに公開される映画「ミモラ〜心のままに」を 観てきました。最近インド映画にドはまりなんで、ナイスタイミング。 しかも99年の比較的新しい作品。観る前からストーリーは知ってたんですが、 いやあ少女漫画ですよ。「ハイカラさんが通る」とか「東京ラブストーリー」とか 「タイタニック」みたい。「インド版アメリ」と言えば人気出そう。 主人公を演ずるアイシュワーリヤーはサイボーグみたいにキレイで踊りもウマイ。 ケミカル・ブラザーズの「スター・ギター」のプロモビデオが音に映像を完全に シンクロさせた画期的な作品として話題ですが、ボリウッドは昔から、 音に人間の動きを完全にシンクロさせてる、しかも人力で! でもキスしただけで、「子供が生まれちゃう!」とか言うのはどうなってるんだ と思うけど。インド政府は最低限の性教育くらいしろ! 前半のグジャラート州の砂漠風景と歴史的建造物、人々の色鮮やかな衣装。 後半イタリア(実際はハンガリー・ロケ)の風景とシンクロする主人公の心。 試写室とは言え、結構大音量を出してくれ、インド映画はやっぱ劇場がイイ と思いましたよ。公開されたら、もう一度行っちゃうかも。 早速輸入DVDでも買っちゃいますよ。 インド映画のことを「こんな金持ちインド人どこにいるんだ」と言う人がいますが、 いや、いるんですよ。今のインドは中産階級が2億5千万人、単純に日本人の二倍! この10年でUSに移民したインド系の人口は100万人を超えるらしいです。 北インドを貧乏旅行して「インドはいつまでも変わらないなあ、フー」みたいな事 言ってる人間はインドの一面しか見てないわけです。 イスラムにインドばかりですが、ハリウッド映画に興味ないわけじゃなくて、 なんか、地球を悪から守るとか、巨大な陰謀に巻き込まれた男とか、 未来から来た支配者とかが全然リアルに思えないんですよ。 Xファイルも今のところ全巻見てるんですが、ダークエンジェルは見る気に なれません。 でイスラムやインド映画に感じるのは寅さんとか小津安二郎との共通性 なんだよね。 まあ映画ライターじゃないので、深くは書けませんが、 そんなような思いを音楽ライターとして書きたいですね。 ====================================== 【レンズ豆とソーセージのオーベルニュ風煮込み】 さて今回の料理はまたレンズ豆。 フランスのド田舎オーベルニュ地方の煮込み料理です。 本来は緑色のレンズ豆(ランティーユ・ドゥ・ピュイ)を使うのですが、 パキスタン食材店で買ったオレンジ色のレンズ豆で代用しました。 ソーセージも本来はラルドンという塩漬けの豚肉(甘じょっぱくないベーコン) を使うのですが、日本ではラルドンは手に入らないので、、、。 30分煮込めば出来る非常にかんたんな料理なだけに オリーブオイルや塩やソーセージの質で味が変わってきます。 ソーセージは生のモノなど数種類入れると出しが出ます。 【材料・4人分】 乾燥レンズ豆 250G ソーセージ 生のモノ8本 斜めに1/3ずつ切る オリーブオイル 50cc 玉葱 中1/2 5ミリの角切り ニンニク 一かけ 粗みじん 人参 中一本 5ミリの角切り ブーケガルニ(タイム、ローリエ、パセリの軸を適宜出し袋に入れておく) 野菜ブイヨン 1/2かけ 粗塩 こさじ1/2 胡椒 適宜 【作り方】 1、乾燥豆は水で洗い、中鍋に入れ、ひたひたの水とブーケガルニを加え、蓋をして中火にかけ20分。 2、フライパンでオリーブオイルを弱火で熱し、にんにく、玉ねぎ、人参を炒める。 3、玉ねぎや人参がしんなりしたら、レンズ豆の鍋に加え入れ、野菜ブイヨンとソーセージを加え、さらに10分煮る。 4、レンズ豆が柔らかくなったら軽く塩胡椒して出来上がり。 豆にソーセージのだしが浸みていてフランスパンや、マカロニにもよく合います。 ====================================== アカデミー賞が発表されましたね。つってもオレの生活に何も関係ないんですが。 でも外国語映画部門だけはノミネートの時点から注目してました。 一つはインドの「LAGAAN」という英国統治時代の圧政をクリケットの試合を 通して描いた大河ドラマ。もう一つは「アメリ」 さらにもうすぐ公開される「ノーマンズ・ランド」というボスニア=ヘルツェゴビナ とセルビアの緩衝地帯を描いた映画だったんです。(他にも数点ありますが) オレ的にはもちろん「LAGAAN」が取ってもらいたかったんですが、 結局「ノーマンズ・ランド」になりました。これもビデオを手に入れたので ヒマみつけて見とこう。 今行きたい所はやはりベイルートです。映画のせいもあるけど、どうやらイビサ、 アイヤナパに次ぐパーティー・プレイスらしいんですよ。 内戦中もクラブは朝までやってたらしいですよ。一度夜に外出すると、 朝になるまで表に出るのは危険だからって。多分つまらんユーロ・トランス ばかりでしょうが。それからエジプトの人気歌手が税金対策や自由を求めて ベイルートに移住してることとかも気になります。 近いウチに必ず行きますよ。 ではまた。