Rachid Taha R.I.P.

「僕はマクドナルドとクスクスの子供だ。両方を一緒には食べられないけれど、もし一緒に食べたとしても、それほど美味くはないだろう。でも、両方とも悪くない」

昨日、9月12日、アルジェリア人ロック歌手ラシッド・タハが心臓発作で亡くなった。59歳だった。早すぎる死だ。
上の言葉は、2001年に一度だけ来日した際、僕が行ったインタビューで印象に残った一節だ。

彼の代表曲といえばアルジェリアン・シャアビのカヴァー「Ya Rayeh」だけど、僕は「Rock El Kasbah」のリンクを貼っておこう。
アラブ〜アルジェリア音楽をNew Wave以降のPop Musicとつないで、世界の音楽ファンに向けて提示した功績は計り知れない。

追記:1981年の9月、パリのモガドール劇場でコンサートを行ったThe Clashに、ラシッドは結成したばかりの自分のバンド、Carte de Sejourのデモテープを渡した。その後、The Clashからラシッドに連絡はなかったが、その半年後に「Rock the Casbah」がリリースされた。ラシッドによれば、The ClashはCarte de Sejourのアラビック・ロックから影響を受け、その曲を作ったのではないか?と……

そして、Rachid Tahaは自作曲よりもカヴァーを得意とする歌手だった。そして、本人のカリスマ性がダミ声&音痴すら克服していた。そのおかげで、彼はほかの美声のアラブ歌手たちの何歩も先まで行けた。
僕は縁あって彼のアルバム「Made in Medina」「Tekitoi」「Diwan 2」「Zoom」4枚のライナーノーツを書かせていただいたのに、一度しか彼のライヴを観られなかった。それが本当に残念だ。フェスティバルでニアミスしたことは何度かあったのに……。
教訓:出来ることは今やったほうがいい。次回はないかもしれない……。僕も彼に習ってもっともっと生き急ごう!
https://www.youtube.com/watch?v=9n5qR0DrgRI
Rachid Tahaの後を誰が継ぐのか? 音楽的な面だけを見たらイスラエルのDudu Tassa & The Kuwetisだと思う。既に本国でロックスターとして成功していたDudu Tassaは、往年のRachidよりも遥かにキレキレ(Rachidはキレキレよりもヨレヨレだったけどww)だし、KuwetisはRachidが進めたアラブR&Rを更に洗練させている。しかし、Dudu TassaにとってKuwetisはサイドプロジェクトなんだよなあ。