A. R. Rahman Ft. Anna Beatriz / Ginga from “Pele”

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今週、21世紀最高の作曲家の一人、インド人作曲家A.R.ラフマーンが福岡アジア文化賞受賞のため、二度目の来日を果たす。僕は縁あって16日の授賞式を参観し、17日の市民フォーラムではプレゼンターを務めさせてもらうことになった。

ラフマーンは1967年生まれで僕と同じ歳。彼は南インドの映画音楽作曲家の息子として生まれ、早くして父を亡くし、十代から生活のために音楽を演奏し、作曲を始めた苦労人。25歳の時に初めてタミル映画「Roja」の音楽監督を任され、以来、タミルからヒンディー映画へ、30歳の時にはインド独立50周年を記念し、故ヌスラット・ファテー・アリー・ハーンが参加したアルバム「Vande Mataram」を作り、ワールドワイドデビューを果たす。その後、インド国歌のプロデュースや映画「Lagaan」や「Rang de basanti」など、時代の気分を一変させた映画の音楽を手掛け、そして、2009年には「スラムドッグ$ミリオネア」で米国アカデミー賞を受賞。2011年にはミック・ジャガーやジョス・ストーンらとのグループ「Superheavy」、2012年にはロンドン五輪のオープニングイベントでオーケストラを指揮し、2015年には預言者ムハンマドの一生を描いたイラン映画「ムハンマド」の音楽を手がけた。

彼の曲は、どれを聴いても一発で彼の曲だとわかる個性があり、そして作品ごとに新しいチャレンジがある。そのため、四半世紀も活動を続けているのに、常に最新作が一番刺激的だったりする(曲の良し悪し、好き嫌いは別として)。こちらはペレの人生を描いた映画『ペレ 伝説の誕生』の主題歌「Ginga」。ブラジルをテーマにして、リズムはブラジル、歌詞は英語、なのに、しっかりとインドらしさ、ラフマーンらしさが感じられる。彼の伝記「A.R. Rahman, The Spirit of Music」の中で彼は「曲はそよ風のように君の元にやってくる」と言っているが、一体どうやったらこんなマジックを四半世紀も保ち続けていられるのだろうか。

本当、世界中の数十億人の人間を感動させてきたラフマーンから、僕は同じ年齢の人間として何を聞き出すことが出来るだろうか? 金曜日は心地よい緊張とともに福岡の舞台に向かいます!(僕はスーツは持っていくけど、似合いもしないネクタイは要らないよね。それよりインドのクルター・パジャマーにすべき?)