Selanikli Apti Efendi – Sende Acep

今日の料理本撮影時は、早速僕が選盤した二十枚ほどの中東音楽CDをランダムに流した。「メイハネ=居酒屋」がテーマとなっているだけに、トルコのメイハネで流れるオスマン古典音楽やその歌謡曲型発展系サナートが料理に一番沁みる。たとえオスマンから見たら、西の最果ての地、辺境であるモロッコ料理を作っていてもだ。
こちらは英国のレーベル、オネスト・ジョンズが、一世紀前のイスタンブルで録音されたオスマン古典音楽~大衆歌謡~民謡のSP盤を元に選曲監修した二枚組コンピ盤。トルコ人、アルメニア人、ギリシャ人、ジプシー/ロマの演奏家達による声楽、器楽、即興演奏を32曲収録。1922年にオスマン帝国は滅亡、その直前の録音も多く、デカダンな空気に満ちている。あのアビーロード・スタジオでリマスターされ、一世紀前とは思えないほど音質はクリアだ。